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【お酢でたいさくで酢!】秋に増える「便秘」のお悩み

季節の変わり⽬は便秘になりやすいといわれており、「おいしい健康」(※)の検索データからは、特に夏から秋への季節が移り変わる時期に「便秘」を改善するレシピの検索数が増加することがみえてきました。さらに、現在、感染症予防のために外出を控える生活が続き、運動不⾜による腸の健康への影響も予想されます。新しい⽣活様式で迎える2020年秋、健康の要である「腸」に注目して、腸の働きをよくする食生活のヒントを紹介します。
※病気の予防・管理、ダイエットなどを目的とした、管理栄養士監修のレシピ検索・献立作成サービス

夏から秋への季節の変わり⽬に、「便秘」のお悩みでのレシピ検索が増加

おいしい健康」には、「お悩み」でレシピを検索することができる「お悩み検索機能」があります。このお悩み検索で、ユーザーが「便秘」を検索した回数を、12 か⽉で⽐較したところ、8⽉〜10⽉の夏から秋への季節の変わり⽬に、便秘のお悩みが増えていることがわかりました。

便秘には、運動や脱⽔、乾燥などが関係します。

8⽉9⽉は猛暑・残暑で外に出る機会が少なくなり、運動不⾜や脱⽔になりやすい時期であるため、夏から秋への季節の変わり⽬に便秘で悩む⽅が増えると考えられます。

そもそも「便秘」とは?

「ここ数日、便が出ていないな」「便が出にくくて、なんだかすっきりしない…」「最近、便がかたい」。一般的にこのような状態を「便秘」と言いますが、実際、何日間、どういう状態が続いたら便秘と言うのでしょうか?

便秘という⾔葉が使い慣れていますが、便秘とは「慢性便秘症」のこと。

慢性便秘症の定義にはいくつかありますが、『慢性便秘症診療ガイドライン2017(日本消化器病学会関連研究会 慢性便秘の診断・治療研究会)』では「本来体外に排出すべき糞便を、十分量かつ快適に排出できない状態」と定義しています。つまり、排便に関して苦痛な状態があれば、何日続いているかに関係なく、便秘といえるということです。

便秘による不快な症状で毎日を健康的に過ごせない、仕事や生活に支障が出る、気持ちが落ち込むということが起こり得るので、生活の質(QOL)の低下を招く原因になります。

慢性便秘症は”脳卒中発症”のリスクに

国内の慢性便秘症の患者数は252 万〜3400 万⼈に上るとされます。なかでも、50 歳以下では男性よりも⼥性に多く、60 歳以上で男⼥ともに増加し、70 歳以上では男⼥の差がなくなる傾向にあります。

便秘による排便時の「強いいきみ」は、⾎圧を急激にあげる原因になり、それは脳卒中などの脳⾎管障害のリスクにもなり得ます。

お酢を活用して便秘を改善・予防する⾷事の工夫

便秘の解消には食物繊維の摂取が欠かせません。食物繊維の適正量は、年齢や性別で異なりますが、厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人男性で1日に21g以上、成人女性で18g以上となっています。けれど実際には平均15.0g(厚生労働省「平成30年国民健康・栄養調査」より)しか摂れておらず、日本人に不足しがちな栄養素です。

そこで、野菜や海藻類といった食物繊維を多く含む食材を酢漬けや酢の物にしていただきましょう。野菜の酢漬けは保存が効き、常備菜として大活躍です。毎日の食卓に、簡単にたっぷり野菜を摂れる副菜を加えることができます。また、海藻には便をやわらかくする働きをするマグネシウムも多く含まれていますので、酢の物などにして献立に積極的に取り入れたいですね。

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監修/おいしい健康 管理栄養士