イメージ写真_キホンのドレッシング

好みのお酢でドレッシングを手作り

どの家庭にもあるサラダドレッシング(以下、ドレッシング)。実はほとんどのドレッシングには、お酢が使われているのです。サラダのおいしさを引き立てているのは、お酢のパワー!家庭にあるお酢や調味料などを使って、ドレッシングを手作りしてみませんか?好きなお酢で作れば、格別なおいしさに出会えるはずです。

手作りドレッシングは健康的!

ドレッシングとは、お酢・油・調味料・スパイスなどを混ぜ合わせたソースのこと。「市販のドレッシングを使っているから、手作りはしない」という人も、手作りには手作りのメリットがあることを知っておきましょう。

料理写真_サラダにドレッシングをかけているところ

手作りのメリット①
脂質や塩分が抑えられて、健康にいい
市販のドレッシングには油や塩が含まれていることが多く、油の量が多ければ多いほどカロリー(熱量)が高く、塩の量が多ければ多いほど塩分が高くなります。健康のことを考えると、脂質や食塩はほどほどに抑えたいもの。手作りならば量が加減できて、健康にいいといえます。

おすすめの記事:気になるお酢の健康効果!ご存知でしたか?「酢の力®️」

 

手作りのメリット②
自分好みのドレッシングが作れる
マヨネーズ、タルタルソース、フレンチドレッシング、イタリアンドレッシング、シーザーサラダドレッシングなど、ドレッシングの種類は数多くあります。しかも、好みの味にたどり着くのは至難の技。手作りならば、家庭にある材料で簡単に好みの味にすることができます。応用も効くので、さまざまな味にアレンジすることも可能です。

手作りのメリット③
食品ロスが少なく、家計にやさしい
毎回必要な分だけ作れるから、食品ロスが少なくて済みます。また、賞味期限を気にしなくていいのもうれしいポイント。市販のドレッシングを何種類も揃えなくていいから、家計にもやさしいのです。

料理研究家に教わる、ドレッシングのキホンと応用

お酢に詳しい料理研究家の重信初江さんに、とっても簡単なキホンのドレッシングレシピと、そのアレンジレシピを教えてもらいました。キホンのドレッシングでは、酢は白ワインビネガーを、油はサラダ油を使っていますが、お好みに合わせて、いろいろなお酢、油で試してみてください。

おすすめの記事:お酢の種類と特徴!酸っぱいだけではない、魅惑の味、お酢

 

キホンのドレッシング

料理写真_キホンのドレッシング

材料(作りやすい分量・6人分)

  • A
  • 酢……大さじ3
  • 塩……小さじ1/4
  • こしょう……少々
  •  
  • 油……大さじ4と1/2

食材写真_キホンのドレッシングの材料

栄養価(1人分・約大さじ1杯分)

    • エネルギー83 kcal
    • たんぱく質 0.0g
    • 脂質 9.0g
    • 炭水化物 0.2g
    • 食物繊維 0.0g
    • 食塩相当量 0.2g

作り方

1. ボウルにAを入れ、塩が溶けるまで泡立て器などで混ぜます。

調理工程_キホンのドレッシングを作っているところ

2.油を少しずつ入れながら、混ぜ合わせます。

調理工程_キホンのドレッシングを作っているところ

キホンのドレッシング〜応用編〜

キホンのドレッシングはとてもシンプルなので、カレー粉などのスパイスを加えたり、刻んだピクルスを加えたりなど、アレンジは無限大です。なかでも重信さんおすすめなのが、赤玉ねぎのドレッシング。赤玉ねぎの紫色は、お酢の力でピンク色に変わります。鮮やかなピンク色のドレッシングは、見た目にも楽しく、食卓がパッと明るくなります。

赤玉ねぎドレッシング

料理写真_赤たまねぎのドレッシング

材料(作りやすい分量・6人分)

  • 赤玉ねぎ……1/4個(みじん切り)
  • A
  • 酢……大さじ3
  • 塩……小さじ1/4
  • こしょう……少々
  •  
  • 油……大さじ4と1/2

食材写真_赤たまねぎのドレッシングの材料

栄養価(1人分・約大さじ1杯分)

    • エネルギー 85 kcal
    • たんぱく質 0.1 g
    • 脂質 9.0 g
    • 炭水化物 0.8 g
    • 食物繊維 0.1 g
    • 食塩相当量 0.2 g

作り方

作り方は「キホンのドレッシング」と同じ。最後にみじん切りにした赤玉ねぎを加えるだけ。すぐに食べられますが、30分以上置くと味がなじみます。全体にピンク色になったら食べごろです。

調理工程_赤たまねぎのドレッシングを作っているところ

ドレッシングに合うグリーンサラダのコツ

サラダにドレッシングをかけて食べるとき、なんとなく味がぼんやりして、あとからドレッシングをどんどん足してしまうこと、ありませんか?せっかく脂質と塩分が少ないドレッシングを手作りしても、かける量が多ければ健康的ではなくなってしまいます。一見シンプルな料理であるサラダですが、しっかり水気を切らないとドレッシングの味がぼんやりしてしまいます。そこで、グリーンサラダの作り方のコツを重信さんに聞きました。

ポイント①
葉野菜の水気はよく切る
「サラダスピナーを使うのが理想ですが、ないときは清潔なふきんかキッチンペーパーなどに包んで振ると水気が切れます」(重信さん)

調理工程_サラダスピナーに入ったグリーンサラダ

ポイント②
ドレッシングはあえる
「ボウルに葉野菜を入れたら、ドレッシングをまわしかけて、手早くあえます。理想はボウルの底にドレッシングが残らず、全体にからんでいる状態。ドレッシングで葉野菜をコーティングするイメージです」(重信さん)

調理工程_グリーンサラダを取り分けているところ

撮影/梁瀬 岳志

監修:料理研究家 重信初江さん

料理研究家のアシスタントを経て独立。家庭にある身近な素材で作る簡単でおいしい毎日のおかずに定評がある。家庭料理から本格エスニック料理まで幅広いレパートリーがあり、雑誌やテレビなど多方面で活躍中。著書に『味つけご飯とおみおつけ』(東京書籍)、『がんばらない晩ごはん献立』(学研プラス)、『万能お酢レシピ』(高橋書店)など多数。