世界のうまずっぱい料理|作り置きメニュー

新しいおいしさに出会う「世界のうまずっぱい料理」作り置きメニューのご紹介です。アメリカ、インドのお酢を使った郷土料理をおたのしみください。

アメリカ合衆国|りんごのピクルス

国の名前と料理名_アメリカ

メイン写真_りんごピクルスりんご栽培の歴史は約4000年前にさかのぼり、17世紀にはヨーロッパからやってきた
初期開拓者がりんごの苗をアメリカに運んで、品種改良で世界的な実績を作ったといわれています。
日本の代表的なりんご品種である「デリシャス」「国光」「ふじ」なども、
アメリカから苗木を輸入して品種改良したものです。

また、当時実在したジョニー・アップルシードという人物がアメリカの荒野に
りんごの種を植えて回ることに生涯をささげ、後にその開拓者精神を称えてアップルコンピュータが
社名に使ったといういきさつも伝えられています。

このように、りんごとアメリカは切っても切り離せない深い関係にあるのですが、現地では、
りんごをいつでも食べられるよう酢漬けすることも。りんごに含まれるポリフェノールは血糖値を下げるといわれ、
これにりんご酢に含まれる酢酸の効能をプラスすれば健康的な効果がさらに期待できるといわれています。
そのため、残った漬け汁は捨てずに水で薄め、ドリンクとして飲んで活用する人もいます。

文字_りんごのピクルス

料理写真_りんごピクルス

文字_材料

  • りんご…2個(皮をよく洗い、皮付きのまま各16等分に)
  • りんご酢…200ml
  • 水…200ml
  • ブラウンシュガー…60g
  • しょうが…小さじ1/4(みじん切り)
  • アニス…2個
  • シナモンスティック…1本
  • 塩(あれば海塩)…ひとつまみ
  • シナモン粉…少々(トッピング)
    ※ピクルス用のガラス瓶…(熱湯で滅菌しておく)

文字_作り方

文字_数字1

りんごをボウルに入れ、塩をふりかけてもみこむ。ラップをかけて1時間置き、余分な水分を取り除く。

文字_数字2

 

A:鍋にりんご酢、水、ブラウンシュ ガー、しょうがを入れてブラウンシュガーが溶けるまで弱火にかける。

B:フライパンにアニスとシナモンス ティックを入れて、焦げないように 注意しながら中火で軽く炒る。

 

AにBを加えて弱火で煮る。火を止めて室温で冷ます。

 

文字_数字3

①のりんごをガラス瓶に入れて②を注ぐ。ふたを閉めて2日間置いてから食べる。残りは冷蔵庫で保存する。食べる際にはシナモン粉を少々ふりかける。りんごの色が変色しすぎない5日~1週間後くらいが食べ頃。

文字_ポイント

インド| ミックスベジタブル・アチャール

国の名前と料理名_インド

メイン写真_ミックスベジタブル

「アチャール」は、ペースト状の調味料「チャツネ」とともに、インドの食卓に欠かせないピクルスの一種。
たまねぎやにんじん、カリフラワー、きゅうり、マンゴーなどさまざまな野菜、果物を、
お酢と香辛料とともに漬けて作り、冷蔵庫のない時代から栄養補強の保存食、常備菜として活用されてきました。

カレーのアクセントとなる酸味のある味として広く愛され、
ネパールをはじめとするインドの周辺国にも同じような漬物があります。

インドには、具を油で炒めたり、香辛料をたっぷりまぶしたり、
またレモンやライムを加えるなどさまざまなタイプのアチャールが存在します。

近年は特に都市部などでダイエット志向が高まり、油を使わないよりヘルシーなアチャールも人気。
ただし、とうがらしやスパイス類を欠かさないのがインドらしいところです。

ここでは、油不使用で、さまざまな野菜をミックスした、さっぱりして見た目も美しいアチャールを作ってみましょう。
野菜を食べ終わった後、残った酢漬け汁に再度、新しい野菜を漬けることもできます。

料理写真_ミックスベジタブル

文字_材料

  • 【A】
  • 酢…100ml
  • 水…100ml
  • 砂糖…60g
  • 塩…大さじ1
  • 【B】
  • ベイリーフ(インドではインディアンベイリーフ=シナモンの葉を使用)… 1枚
  • クローブ…4本
  • マスタードシード(ない場合はクミンシード) …小さじ1

  • 【C】
  • カリフラワー…200g(一口大)
  • にんじん…1本(拍子木切り)
  • いんげん…100g(3~4cmにカット)

  • にんにく…2かけ(薄切り)
  • しょうが…30g(薄切り)
  • とうがらし…2本(縦切り)

文字_作り方

文字_数字1

鍋にAを入れて沸騰させ、粗熱が取れたらBのスパイスを加える。

文字_数字2

Cの野菜を電子レンジまたは熱湯でさっとゆでて水気を絞り、粗熱を取る。

文字_数字3

熱湯消毒したガラスなどの容器に①と②を入れ、にんにく、しょうが、とうがらしを加える。

文字_数字4

冷蔵庫に入れて一晩以上漬ける。

文字_ポイント

アメリカ合衆国|たまごのピクルス

国の名前と料理名_アメリカ2

 

メイン写真_たまごピクルス

殻をむいたゆでたまごを酢漬けにして長期保存する調理法は、18世紀のドイツ、
また19世紀にイギリスのパブで発達し、それがペンシルバニア・ダッチと呼ばれるドイツ系移民とともに
アメリカに伝わり、その地でも定着したといわれます。

たまごのピクルスは二日酔いに効果があるとされ、パブの必需品として今でもイギリスで食べられているほか、
アメリカでは、ペンシルバニア・ダッチたちが発明したビーツでたまごをピンクに染めたものなど
さまざまなバリエーションが誕生しています。酢漬けしたたまごはスライスし、前菜や主菜の付け合わせなどにします。

たまごの漬け汁は、酢のほかに各々の好みのスパイスや甘味、辛味調味料を加えて作ります。
酢漬けしたたまごは1日後から食べられますが、最長数ヵ月保存されることも。
ただし、念のためなるべく早めにお召し上がりください。

料理写真_たまごピクルス

文字_材料

  • 【A】
  • 白ワインビネガー…200ml
  • グラニュー糖…50g
  • 塩…小さじ1/2
  • 水…80ml
  • 月桂樹の葉…1枚
  • 黒コショウ…大さじ1/2
  • コリアンダーシード…大さじ1/2
  • たまご…5~6個
  • 水…1.5リットル
  • ※ピクルスを保存するガラス瓶(熱湯で滅菌しておく)

文字_作り方

文字_数字1

B:鍋にAを入れて数分加熱する。火を止めて冷ましておく。

Bを冷ましている間に、別の鍋に水を入れて沸騰させ、たまごを12分程ゆでる。黄身が中央に寄るように時々水をかき混ぜる。ゆであがったらすぐに冷水に入れて冷まし、殻をむく。

文字_数字2

ピクルス用ガラス瓶にBを注ぎ、ゆでたまごを漬ける。

文字_ポイント

アメリカ合衆国(ハワイ)|ハワイアン・コールスロー

国の名前と料理名_ハワイ

 

メイン写真_コールスロー

コールスローは、キャベツ・サラダを意味するオランダ語「コールスラ」を英語化したもので、
18世紀頃にマヨネーズの発明とともに現在の形になって広まったとされる料理。肉料理の付け合わせのほか、
サンドウィッチやハンバーガーの具、また単体でサラダとしても人気です。

コールスローが世界に広がるにつれて、その土地ごとにいろいろなバリエーションが誕生しました。
たとえばイギリスではチェダーチーズをかけたり、ポーランドではザワークラウト(塩漬け発酵キャベツ)を使ったり、
イタリアではハムとピーマンを加えたり、日本では缶詰のコーンを入れたり…。

野菜をカットしてドレッシングと和えるだけですぐに食べられ、作り置きもできるのがコールスローの魅力。
マヨネーズの代わりに酢を多く使うとよりヘルシーになります。

ハワイのコールスローは、赤キャベツやパイナップル、にんじんなどの野菜・果物を使った美しくトロピカルなスタイル。
米酢、ライムジュース、しょうが、ごま油などを使ったドレッシングに和えて作ります。
ここでは、にんじんをかわいらしく型抜きしより華やかにしてみました。

料理写真_コールスロー

文字_材料

文字_具材

  • キャベツ…1カップ(千切り) 
  • 赤キャベツ…1/2カップ(千切り) 
  • にんじん…1/2カップ(型抜き) 
  • 生パイナップル…1カップ(さいの目切り) 
  • 青ねぎ…2本(輪切り)
  • しょうが…大さじ1(すりおろす)

文字_ドレッシング

  • しょうゆ…大さじ1
  • はちみつ…大さじ と1/2
  • ごま油…小さじ1
  • ごま…小さじ1
  • 塩…ひとつまみ
  • 米酢…大さじ3
  • ライムジュース…大さじ2

文字_作り方

文字_数字1

ドレッシングを作る。ボウルに材料を入れ混ぜ合わせる。

文字_数字2

別のボウルに具材を入れ、①のドレッシングを加えて混ぜ合わせる。ラップをかけて1時以上冷蔵庫で冷やして寝かす。

文字_ポイント

お酢博士 赤野裕文さん

山口県出身。広島大学工学部醗酵工学科卒業。1979年、㈱中埜酢店(=ミツカングループの以前の社名)に入社し、食酢の基礎研究やマーケティング、商品開発など食酢に関わるさまざまな分野を担当。2016年に㈱Mizkanを定年退職し、現在は食酢エキスパート社員として食酢の啓蒙活動を行っている。

各国・郷土料理研究家 青木ゆり子さん

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、世界の料理レシピ・ライブラリー&サロン運営。
2000年に世界の料理総合情報サイトe-food.jpを創設。エッセイスト、レシピ開発、食文化講師、シェフ等として活動。世界各地で取材した郷土料理の魅力を広め、食を通じた国際理解の啓蒙を目指す。2020年内閣官房ホストタウン事業 郷土料理講師拝命。主な著書「世界の郷土料理辞典」(誠文堂新光社)2020年

記事の一覧を見る