

ビタミンエースで免疫力アップ!「かぼちゃのアグロドルチェ」
旬の野菜や果物は、鮮度がよいだけでなく、栄養価も高いと言われています。香りや旨味も豊富で味が濃く感じられるのも特徴的。そこで「ベジフル酢」では、旬の野菜や果物を使った簡単でリピートしたくなるお酢料理を、お酢健マスコット、お酢の「すーちゃん」が紹介します!
第7回目の食材は「かぼちゃ」
かぼちゃというと、頭に浮かぶのはハロウィンや冬至などの行事。肌寒くなる季節の食材イメージがありますが、本来の旬は夏。北海道や鹿児島など全国で栽培され、7月頃から収穫がはじまります。
ずっしりと重く、ヘタ部分がコルクのように枯れているのが完熟の目安。カット品を購入するときは、切り口がみずみずしく、わた部分が乾いていないものを選びましょう。甘煮やそぼろあんなど和の煮物、グタランやサラダといった洋メニューまでかぼちゃレシピは多彩。さっぱりとした料理が好まれる暑い夏には、お酢を合わせた料理がおすすめです!

かぼちゃの栄養価の高さはピカイチ。ビタミン「エース」といわれるA、C、Eが豊富な緑黄色野菜です。各々が女性にうれしい抗酸化ビタミンで、相互に働くことで免疫機能を高めたり、更年期症状を改善したり、美肌効果も期待できます。体内でビタミンAに変わるβ-カロテン、ビタミンEは脂溶性なので、油といっしょに調理すると栄養を効率よくとることができます。

日々の仕事に追われ、いつの間にか疲れが溜まっていること、ありませんか。蒸し暑い日本の夏は、外を出歩くだけでもぐったりしてしまいます。そんなときは、お酢を使ったメニューがいちばん。適度な酸味が口の中をすっきりさっぱりとさせ、唾液の分泌を促し、食欲を刺激してくれます。唾液量が増えることで、消化吸収を助けてくれる効果も期待できます。
夏の新定番「かぼちゃのアグロドルチェ」
材料(2人分)
- かぼちゃ……160g
- にんにく(薄切り)……4g
- オリーブ油……小さじ2(8g)
- A
- 酢(穀物酢)……大さじ1と1/3 (20g)
- 塩……1g
- 粗びき黒こしょう……少々
- パセリ(みじん切り・あれば)……2g

作り方
1. かぼちゃは7〜8mmの厚さに切ります。


繊維に沿って手前から包丁を押し出すと、きれいに切れるんで酢!
2. フライパンにオリーブ油とにんにく、かぼちゃを入れて中火にかけます。


じっくり焼きで、かぼちゃににんにくの香りをつけま酢!
3. 途中で一度裏返し、両面がほんのりきつね色になったら取り出し、Aに漬け込みます。
4. 2〜3時間おいて味が馴染んだら器に盛り、あればパセリを振ります。
- 栄養価(1人分)
- エネルギー 155kcal
- たんぱく質 1.7g
- 脂質 4.3g
- 炭水化物 17.4g
- 食物繊維 3.0g
- 食塩相当量 0.5g
- ビタミンA 271µg
- ビタミンE 4.3mg
- ビタミンB1 0.06mg
- ビタミンB2 0.08mg
- ビタミンB6 0.21mg
- ビタミンB12 0.0µg
- ビタミンC 36mg
- ビタミンD 0.0µg
甘酸っぱさとガーリックが食欲を刺激!

料理名の「アグロドルチェ」は、イタリア語で「アグロ=酸っぱい」「ドルチェ=甘い」の単語を合わせたもので、「甘酸っぱい」を意味します。このレシピは、旬のかぼちゃの甘みをいかして砂糖は使わず、お酢と、甘みを引き立てる塩で仕上げました。
こんがりと焼き色がつくまでじっくり香ばしく焼くのがポイント。表面が焼き固まることで揚げなくても中はホクホク&やわらか! 甘みが深く感じられます。漬け込むときは耐熱性のポリ袋に入れ、空気を抜いて全体に液が行き渡るようにすると、味がよくしみこみます。
お酢の酸味とガーリック風味のバランスが絶妙で、噛むほどに甘くなる、新感覚の味わい。和風の煮物はちょっと苦手……という人にもぜひチャレンジしてほしいメニュー、かぼちゃのイメージが変わります! 冷やしてもおいしいので、残ったら液に漬けたまま冷蔵庫に入れて次の日に。ワインやハイボールのおつまみにもおすすめです。
参考:
「日本食品標準成分表 2015年版(七訂)」文部科学省
『旬の野菜の栄養事典』吉田企世子監修(エクスナレッジ)
文/須永 久美
イラスト/鳥居 志帆
監修/おいしい健康 管理栄養士
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