

苺のケーキでおうちクリスマス! ハンドミキサーなしでお酢でホイップしよう
今年の冬は、クリスマスもおうちで過ごすことになりそう。でもお出かけ気分は味わいたいし、ディナーやケーキはいつもよりちょっぴり特別にしたい! そんなときにおすすめなのが、お酢を生クリームにちょっと足す方法。たったそれだけで、あっという間にホイップができるんです。しかも、泡立て器で混ぜるだけ。手軽にクリスマスケーキを作って、手の込んだ料理にトライするのもいいですよね。お子さんと一緒にケーキづくりをしたいママにも、試してみて欲しい一品です。
生クリームができる原理と、手動と電動で泡立てるメリット・デメリット
生クリーム(植物性・動物性)を泡立て器で早くかき混ぜるとホイップクリームになります。その理由は、生クリームの中にある脂肪球という球体の脂が、かき混ぜることで脂肪同士がくっつこうと動き、空気を巻き込みながら網目上にくっついていくためです。ちなみに、生クリームは植物性、動物性によって泡立つ時間が異なり、比較的動物性の生クリームのほうがホイップが早くできます。加えて、乳脂肪の割合が高いほうが、より早くホイップができますよ。
そして、生クリームを泡立てるには、手動と電動で泡立てる方法があります。ボールを斜めになるように持って、氷水で冷やしながら左右に動かす感じでかき混ぜる必要があります。とはいっても、この方法だとボールを支える手も泡立てるほうの手も疲れきってしまいますよね。不慣れな人はフワッとした泡が立たない場合もあります。一方、電動で泡立てるときはハンドミキサーを使います。短時間でプロ並みの泡が立ちますよ。事前に冷蔵庫で生クリームを冷やせば、ホイップするときに氷水で冷やす必要もありません。ですが、調理機器を準備して部品を洗うことを考えるとちょっと手間に感じる人もいるのでは…
生クリームにお酢!? 簡単! あっという間にホイップ

そこで、簡単にサクっとできるホイップクリームの作り方を紹介します!ヒミツの配合は生クリーム200mlに対してお酢(穀物酢)を大さじ2/3。お酢を生クリームに入れると、お酸の酢酸でpHが下がり、たんぱく質が変性し凝固しやすくなると言われています。(これはお酢と牛乳でカッテージチーズが作れる原理と同じです)
そのため、お酢を入れると通常よりも早く泡立ちます。また、スプーンでも泡立てることができますが、ホールケーキなどホイップ量が多い場合は、泡立て器を使ってのホイップがおすすめです。
また、クリームがなめらかになるコツは、角が立ったらそれ以上泡立てないこと。泡立てすぎると、分離してクリームが固くなったりボソボソになってしまいます。混ぜすぎないように気をつけてくださいね。
お酢で簡単! 苺のショートケーキ
材料
- スポンジケーキ5型(直径15cm)……1台
- いちご……12個(180g)
- 酢でホイップクリーム
- 生クリーム……200ml
- 砂糖……大さじ2
- 酢(穀物酢)……大さじ2/3
作り方
- いちごは上に飾る分をのぞいて(1人1個)、薄切りにします。スポンジは横半分に切って2枚にします。
- 大きめのボウルに、生クリームと砂糖、酢を入れて泡立て器で手早くかき混ぜて、角が立つまでホイップします。
- 2枚にしたスポンジの下にあたる部分にホイップクリーム(6人分で大さじ3程度)をのせ、薄切りにしたいちごをはさみます。
- スポンジの回りを残りのホイップでデコレーションして、いちごを飾り完成です。
栄養価 ※1人分・1/6にカットした場合
- エネルギー 286kcal
- たんぱく質 4.2g
- 脂質 17.3g
- 炭水化物 28.1g
- 食物繊維 0.7g
- 食塩相当量 0.1g
- ※生クリームは動物性(乳脂肪45%)を使用
お酢×生クリームの気になる味わいは!?

お酢を加えてホイップした生クリームは、ヨーグルト風味でさっぱりしたケーキに仕上がります。編集部で試食したところ、(お酢がフワッと香る)という人もいれば、(ほとんど感じない)という人もいました。生クリームが苦手な編集部員もいて、こってり感がないから食べやすい! と、とても好評でした。
ケーキ作りはもちろん、ホットアップルパイやコーヒーに添えるなど、少量使いたい時にとても便利ですよね。砂糖を加えなければ、ステーキやシチューなどの料理にも使えますよ。また、小さなお子さんがハンドミキサーを使うのは 重くて危ないですが、泡立て器で混ぜるだけならお手伝いもしやすくなります。お酢を生クリームに混ぜたら泡になる不思議! をお子様といっしょに体験してみてください。
苺でデコレーションされたケーキはクリスマスの主役。今年は手作りをして、あたたかな気分をおうちで味わいませんか。気分が上がるデザートで素敵な時間をお過ごしください。
監修/おいしい健康 管理栄養士
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