新しいおいしさを発見! お酢とみりんのヘルシーおつまみ

料理研究家の武蔵裕子先生の食卓には、毎日お酢を使った料理が並びます。お酢のおいしい食べ方を追求するなかで見つけたのが、お酢にみりんを合わせた手軽な食べ方。
今回は、ササッと作れておいしくヘルシーに食べられる〈酢みりん〉のおつまみをご紹介します。

おいしい便利!お酢とみりんの甘酢風調味料

―武蔵先生は、おいしい食べ方や手軽な作り方を日々研究されていますが、お酢についてはいかがでしょう?

「お酢は、家庭でも仕事でも頻繁に活用している調味料。日々、おいしい手軽な食べ方を考えるなかで、最近ハマっているのは、お酢に〈みりん〉を組み合わせた〈酢みりん〉です。みりんの自然な甘みがお酢の酸味をマイルドにするので、お酢だけのときとひと味違うおいしさに。ツンとした酸味が苦手な方にとってはグッと食べやすくなるのです。

〈酢みりん〉の作り方は、電子レンジでみりんのアルコールを飛ばし、そこにお酢を混ぜるだけ。とても簡単なので、思い立ったときにすぐに作れて重宝しますよ」

―お酢は加熱しないのですね。

「加熱するとせっかくの酸味が飛んでしまいますので、加熱するのはみりんだけ。お酢が苦手な人も、お酢好きさんにも気に入ってもらえると思います」

―どんな料理に、どのように使えばいいのでしょう?

「酢みりんは、みりんのうまみと甘み、お酢の酸味が合わさった、まろやかな甘酢風の調味料です。サラダや温野菜などにかけたり、納豆などふだんのおかずにあえたり、ちょっとしたおつまみ作りにも重宝します」

〈酢みりん〉の作り方

1. 酢とみりんを用意します。割合は、酢1:みりん1(〜1.5)ほど。好みで加減してください。

2. 耐熱容器にみりんを入れ、大さじ2につき、電子レンジ(600W)で30秒ほど加熱し、アルコール分を飛ばします。

3. 粗熱が取れたら酢を合わせてでき上がり。



おつまみに夜食にも。〈酢みりん〉が手軽です

「お酢には塩味や素材の味を引き出す働きがあるので、この酢みりんをしょうゆ代わりに使ったり、おつまみや夜食のおかずに活用したりすることで、おいしく塩分を控えていただけます。

また、野菜やきのこ類などの身近な食材と合わせてヘルシーにいただけますし、ほかの調味料と置き換えることでカロリーを抑えられます。

お酒のおつまみはもちろん、夜遅いときの食事に、あともう一品というときにもおすすめです。少し多めに作っておけば、忙しいときの副菜作りにも役立ちますよ」

納豆ときゅうりの酢みりんあえ

納豆のしょうゆ代わりに〈酢みりん〉を加えてさっぱりといただきます。たたききゅうりのサクっとした食感と納豆のねばねばのコントラストをぜひ楽しんで。

材料(2人分)

  • 納豆……1パック
  • きゅうり……1本
  • 〈酢みりん〉
  • みりん……大さじ1と1/2
  • 酢……大さじ1

作り方

  1. みりんは電子レンジで20〜30秒加熱して粗熱を取り、酢を混ぜて〈酢みりん〉を作り、納豆と混ぜる。
  2. きゅうりはポリ袋に入れてたたき、ひと口大に割り、1.とあえる。
  • 栄養価(1人分)
  • エネルギー 81kcal
  • たんぱく質 3.8g
  • 脂質 2.1g
  • 炭水化物 9.9g
  • 食物繊維 1.9g
  • 食塩相当量 0.0g

武蔵先生の一口メモ
「納豆とお酢は相性がいいんです。きゅうりは、たたくことで味がよくからみます。きゅうり以外には、トマトやアボカド、長いも、オクラ、たくあんなどもよく合います。白ごまをふるのもいいですね」

酢みりんマッシュポテト

 〈酢みりん〉でいただくポテサラ風マッシュ。酢みりんでさっぱりと、トッピングのくるみでコクが広がり満足感が得られます。ビールにも、日本酒にもよく合います。

材料(2人分)

  • じゃがいも……2個(250g)
  • くるみ(ロースト)……30g
  • 酢……大さじ1
  • 〈酢みりん〉
  • みりん……大さじ2
  • 酢……大さじ1

作り方

  1. みりんは電子レンジで30秒ほど加熱して粗熱を取り、酢を混ぜ、〈酢みりん〉をつくる。粗みじん切りにしたくるみと混ぜる。
  2. じゃがいもは厚さ1cmのいちょう切りにして水にさらし、耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で5分ほど加熱する。熱いうちに酢をかけ、つぶして器に盛り、1.をかける。
  • 栄養価(1人分)
  • エネルギー 243kcal
  • たんぱく質 4.3g
  • 脂質 10.4g
  • 炭水化物 31.9g
  • 食物繊維 2.8g
  • 食塩相当量 0.0g

武蔵先生の一口メモ
「おつまみの定番のポテサラ風ですが、油やマヨネーズを使わないからカロリーも控えめ。粉チーズや粗びき黒こしょうをふってもおいしいですよ。くるみの香ばしさと食感がアクセントになります。アーモンドなどでもOKです」

酢みりんきのこ

最後は、〈酢みりん〉のアレンジバージョンをご紹介。みりんといっしょにきのこを加熱することで、手軽さがアップ。低カロリー食材の代表選手のきのこを組み合わせることで、夜遅い時間もヘルシーにいただけます。

材料(2人分)

  • しめじ……1パック
  • えのきだけ……小1袋(100g)
  • 酢……大さじ1
  • 〈酢みりん〉
  • みりん……各1/4カップ
  • 酢……各1/4カップ

作り方

  1. しめじ、えのきは幅1.5〜2cmに切って耐熱ボウルに入れる。みりんを加えてふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で1分30秒ほど加熱する。
  2. 粗熱を取り、酢を加えて混ぜる。
  • 栄養価(1人分)
  • エネルギー 99kcal
  • たんぱく質 2.8g
  • 脂質 0.4g
  • 炭水化物 19.9g
  • 食物繊維 3.8g
  • 食塩相当量 0.0g

武蔵先生の一口メモ
「きのことみりんを一緒に加熱し、お酢をあとからかけるのがポイント。きのこにみりんがなじみうまみが広がります。そのままおつまみにしてもよし、チキンソテーや鮭のムニエルなどに添えてもおいしく、作り置きにもおすすめ」

「お酢とみりんは液体同士なので食材になじみやすく、あっという間にできるのもうれしいですね。今回はお酢とみりんだけで作りましたが、スパイスを足してみたり食材や調味料を加えたり、アレンジをして味わってみてください」

「お酢とみりんは液体同士なので食材になじみやすく、あっという間にできるのもうれしいですね」とおっしゃる武蔵先生。

今回はお酢とみりんだけで作っていただきましたが、アレンジをしてもおいしいそうです。
「スパイスを足してみたり食材や調味料を加えたり。アレンジも楽しみながら味わってみてください」

撮影/馬場敬子 取材・文/久保木 薫

武蔵裕子さん

旬の食材を活かした和食や基本を大切にした家庭料理を中心に、雑誌や書籍をはじめ、企業メニューの開発など多方面で活躍中。水だし、魚焼きグリルの調理アイデアやレシピでは、第一人者。近著に「フライパンひとつで、麺」(文化出版局)、「魚焼きグリルで万能調理!」(NHKまる得マガジン)、「『水だし』って、すごい!」(女子栄養大学出版部)ほか多数。

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