田中美保さん「家族の健康を気遣い、料理にお酢をプラス」

結婚・出産後もファッションモデルとして第一線で活躍し続ける田中美保さん。ご家族の健康を気遣い、お酢を使った料理を作ることが多いという田中さんに、お酢についてのエピソードを伺いました。

田中 美保(たなか みほ)

1983年1月12日、東京都生まれ。1998年から「セブンティーン」、2000年から「non-no」のレギュラーモデルに。以降、多数の雑誌で活躍し人気モデルとなる。雑誌以外でテレビでも活動しており、公式インスタグラムのフォロワー数は28万人を超える。

 

大人になってからお酢のさっぱりとした味わいの虜に

ラーメンや餃子などの中華料理にお酢をたっぷりかけるほどお酢好きという田中さんですが、実は子どもの頃はお酢が苦手だったそうです。お酢好きになったきっかけとは?

「お酢を好きになったのは大人になってから。モデル仲間と行きつけの中華料理店で食事をした時に「このお店のフカヒレラーメンに黒酢をかけるとおいしいよ!」と教えてもらって、試してみたらすごくおいしくて感動したのがきっかけです。今でもそのお店に行くと、店員さんにお願いして追加の黒酢をもらってたっぷりかけていますね。

すっきりとしたお酢の味に魅了された田中さんにとって、お酢の魅力とは?

「健康にいいのはもちろんですが、何よりお酢の味が好きなんです。料理にお酢を入れるとすっきりとした味わいになるので、夏の食欲がない時にはすごくさっぱりしておいしく食べられます。ラーメンや冷やし中華などにお酢をかけることが多いのですが、その様子を見た夫から「そんなにかけるの?」と言われることもあります(笑)。
モデル仲間には私よりもお酢好きがいるので、どんな料理にお酢をかけているかなども参考にすることがあるんですけど、撮影の控え室でお酢好きのモデル仲間がカップラーメンにお酢をかけているのを目撃した時は「それにもかけるの?」と、さすがにびっくりしました。彼女がわが家に遊びに来て食事をする時は、必ず「お酢ある?」と聞かれますね。

お酢をとる頻度や、よく使うお酢の種類は?

「米酢、黒酢、すし酢は家に常備しています。お酢を飲む習慣はあまりありませんが、料理にはたくさん使いますね。すぐにストックが切れてしまうので、こまめに残量をチェックするようにしています。」

お酢を使ったレシピで家族の健康を気遣う

田中さんの旦那さんは元サッカー日本代表の稲本潤一さん。現在も現役のサッカー選手として活躍していますが、アスリートである稲本さんから食事に対するリクエストはないそうです。とはいえ、身体作りが大事な職業なので、なるべく料理は手作りするように心がけているといいます。健康のために、料理にお酢を使うことも多い。

「わが家はがっつりしたメニューが多いので、後味をさっぱりさせるのにお酢は大活躍。レシピを検索する時も、お酢を使ったものを選ぶことが多いですね。 自分の仕事が忙しい時はお惣菜を買ってきたり、デリバリーを頼むという日もありますが、できるだけ手作りするようにしています。健康を気遣ってお酢を使うことも多いですね。

がっつりしたメニューが多いとのことですが、ご家族に好評なお酢料理は?

 「生姜焼きなどの味がしっかりした料理の“隠し味”に米酢や黒酢などを使っています。調味液にお酢を入れたチャーシューの煮汁で作る煮卵もわが家の定番です。チャーシューは来客時に振る舞うことも多く、ゲストにも好評ですね。夫に「お酢を入れてるよ」とは伝えてないので、もしかしたらお酢が入っていることに気づいていないかもしれません(笑)。     

さまざまなお酢を使い分けて子どもにも食べやすく

お酢の酸味や匂いが苦手というお子さんもいますが、田中さんのご家族はお酢が大好き。お酢に親しんでもらうために工夫していることは?

「離乳食の時にお酢を使ったものを食べさせたことはないのですが、お酢を使った料理を作ることが多いので、2人とも自然とお酢が好きになった気がします。子どもたちは日によって食べる量がまちまちですが、お酢を使った料理はたくさん食べてくれるので嬉しいですね。

田中美保さんがご家族に振る舞うお酢料理  (写真は本人提供)

普段から食事を通してお酢に親しんでいるお子さんたちのお気に入りのお酢料理は?

「私自身酸味がまろやかな黒酢が好きなのですが、黒酢のもずく酢は子どもたちも好きでよく食べてくれます。ゴクゴク飲んでいるので、もしかしたらもずく酢を飲み物だと思っているかもしれません(笑)。特に酸味がまろやかなものの方が食べやすいみたいですね。商品によって酸味が異なるので、なるべくツンとしないものを選ぶようにしています。」

お酢が苦手なお子さんにもおいしく食べてもらうために、使うお酢の種類や調理法などどのように工夫するとよいのでしょうか。

「お酢が苦手なお子さんには、加熱して適度に酸味を飛ばしたり、甘酸っぱい味付けにすると食べやすくなるのでおすすめですよ。お酢は料理に入れるとまろやかな味わいになるので、子どもの好きな料理に“隠し味”として入れると『めっちゃおいしい!』と言ってたくさん食べてくれます。すし酢は、酢飯以外にもマリネや春雨サラダなどいろんな料理に使えるのですが、甘酸っぱい味は子どもにも食べやすいと思います。調味料を合わせる手間も省けてすぐに味が決まるので、時短にもなり重宝していますね。」

調理方法をひと工夫するだけで、お子さんがお酢に親しみやすくなると話す田中さん。今後チャレンジしたいお酢料理は?

「今はまだ子どもたちが小さいので、もずく酢以外の酢の物はハードルが高い気がしてあまり作ることがないんですよ。だから、もう少し子どもたちが大きくなったら酢の物を作ってみたいです。ほかにもお酢のおいしさがわかる料理もいろいろ作って、家族みんなでお酢を楽しみたいですね。」

撮影/梁瀬写真事務所
文/金井さと子